◇滝見と山登り◇


鹿沼市
不明沢
から夕日岳

ゆうひだけ:1,526.1m


                    



2012年 12月 31日 訪問



(時間は参考にしない事)
                           
 何となく恒例になってしまった忘年滝見と登山、今年も夕日岳を計画.どこから登るか決めるだけであるが、実は昨年の忘年滝見&登山は天狗沢(東大芦川本沢支流)から登った時、その右岸尾根から隣(本沢下流側)の源頭部を眺めてきた.地図でも判る様に急ではあるが、岩壁が切り立つ、、、と、いうものではなく密ではない樹林の急斜面だった.ただ、その途中は判らないのでやや不安だが・・・.遡行出来なければ右か左の尾根に上がれば良いだけの話.


 東大芦川の林道を走って蕗平を過ぎ、昨年通行止めだったゲートは開かれていた.途中道路に積雪があり、ここんとこの寒さで凍っている部分もあり、慎重に走り大滝の駐車場に車を駐めた.ヒュッテの所がいいかなと思ったが、何となくこっちにしたが後でラッキー.


 支度をして、、、あんれッザイルがない.忘れてきた様だ・・・.あるのは5mの細引きだけ.ま、良いか.どうせ厳しい上り下りはしないのだし、、、と、言い聞かせ不安の種はどっかに押し込んだ.
 大滝を過ぎて沢は2分し、左が本沢となる.左岸の本沢林道を少し歩くと堰堤があってすぐ上に左(右岸)から沢が注ぎ込んでいる.沢の名前が(ロクに調べてないから)不明だし様子も殆ど判らない.しかし、水量はそこそこあるので滝があれば嬉しい.沢幅は割と広く、穏やかである.小滝がポツポツ出てくるが遡行に問題はない.10分程上に歩くと2m位の滑滝が出てきた.毎度の事だが、この先に滝とかがないとフイルムカメラを出さずにただの重い荷物と化してしまうので、数枚撮影し本日の目的の一端を消化し持ってきた理由付けを(笑) ←この後の遡行でこれは老婆心(いや、老爺心)であった事が判明.

■写真左
遡った沢の出合
7:55


■写真右
綺麗な小滝
■写真左
トイ状の流れ


■写真右
下段4m滝
8:25

鹿沼大滝  すぐに流れは滑のトイ状になって前方に又滝が見えてくる.大きな釜を持つ4m位だが両岸壁で中々の雰囲気.良く見ると上にも滝があるらしく頭が僅かに見える.撮影を終え少し戻って高巻くが、小岩混じりの泥付き斜面は凍っているのか固い.落ち葉が積もっているので滑らないからスパイク付き長靴のピンが良く食い込みガシガシ登って行ける.上の滝と下の滝の間にテラス(といっても傾斜付)があり、そこから上の滝を撮影.蔓が邪魔してうるさいので、少し片付けながらだったが、こういう時間も楽しいものだ.
 上流は又穏やかになり、小滝が続く.奥に白い水の筋が見えた.おおっ、又滝が! と思ったら岩を組み上げて造った堰堤だった.この沢最初の堰堤だ.
特に難しい巻きではなく左の樹林帯を楽に歩いて堰堤の上に出た.左に水が滴り落ちる涸棚を掛けるルンゼを眺めながら先へ進むと、左岸に滝が見えた.
■写真左
高巻きから俯瞰


■写真右
上段4m
■写真左
2条小滝


■写真右
左岸奥に滝.手前白いのは凍っている滝
■写真左
上に左岸の滝、手前は本流3m位
9:20



■写真右
石積みの脇を通過
 近づいてみると、本流に3m位の小滝がありその上流左岸から水量は少ないがやや末広がりといった感じで中々綺麗.標高740m位の場所になる.此処でもゆっくり撮影出来た.此処の上には両岸は岸壁なので又少し戻って高巻くか、滝の直登かであるが(本流)滝の右をよじ登った.そこからは開けた河原歩きとなり、僅かだが積雪もある.石積み(同じ造り)堰堤を3つ越えて4つめは両岸壁の間に造られているので巻きが厳しい.幸いな事に積み上げた岩の隙間を手掛かりに半分だけ登り、右側に張り出した岩へ移って堰堤の上に登る事が出来た.水は少なくなり、850m付近で一旦涸れるがすぐに復活する.
 左に急な涸れ沢があり何となくゴルジュっぽくなってきた.右に石積みの法面補強(?)の脇を通過すると少し絵になる様な滝が見えてきた.概ね3段に分かれ、最上段が左右の岩と同じに一枚岩かと思ったら、半円状(表現がイマイチ(汗))のCSが、がっちりと滝頭に納まっていたのだ.まるで堰堤を造っている様に.摂理の筋が周囲は縦縞なのに、これだけ横縞.新緑の頃なら周囲の若葉にマッチングしてさぞやフォトジェニックだろう(爺だけの感想です)



CSがある3段滝

沢を塞ぐ(見事な?)CS
■写真左
左岸から合流する志澤の氷瀑


■写真右
1100m付近の二俣
11:45

 1050m辺り、左の支尾根に向かってピンクリボンがつけられていた.古そうな白いテープも一辺、木に巻き付けられている.此処を尾根に登らないとこの先は大変なのだろうか.少し不安を感じながらも先へ進む事にした.水は少なくなり、下流を振り返ると沢は高度を上げてきているのが判る.右に氷の連爆帯が見えた.僅かだが氷の下を水が流れていた.中段まで登ってみたがその上が困難そうなので止めた.傾斜は緩くても氷の滝を下りるのは危険なので、左の小尾根を巻いて本流へ戻った.
 V字谷の本流も水はグンと少なくなり、小滝は殆ど凍り付いている.さらに両岸が狭まってくると小滝が連続してきた.ラッキーな事になぜか凍っていない.グングン登って行ける.最後の2m程の小滝は水線左、薄く貼り付いている氷を石で砕きながら足掛かりを造って登ったので、少し時間がかかった.ゴルジュを抜け、まだ急だが両岸の壁がなくなって河原状の源頭に出てホッとする.
■写真左
右俣の氷瀑


■写真右
本流3mは左を登る


本流最後のたかが2m、されど2m

2m滝を越え俯瞰
■写真左
上に鞍部が見える
12:45



■写真右
鞍部到着、夕日岳新道帰路方向
12:50
 四つん這いになりながら急斜面を登ると、傾斜も緩くなりそこは中華鍋を半分に割って置いた様な場所.前方には鞍部(夕日岳新道1395m付近)が見える.鞍部に着いてやっと今日初めての日向に出、少し風があるが此処がとても暖かく感じた.そう言えば沢に入ってからは全く日が当っていなかった.滝撮影とゴルジュ通過に時間が懸かったので夕日岳は無理かと思ったが、左右に延びる踏み後を見て、時計とにらめっこし「うん、行ってみよう」と右に進路をとる.やはり、踏み後を辿るのは楽である.
 さて、難所の岩場に差し掛かると下降ルートに積もった雪が凍っている.手掛かりとなる木の根も氷が貼り付いていて握れない.氷を割る小さな岩石もない.仕方がないので5mの細引きを木に結び、スパイクピンを効かせながらそろそろ下りたが、結構緊張した.最後の登りの辺りで、それまで晴れていた空が曇ってきて、樹幹の間からちらちら見えていた日光連山も見えなくなっていた.時折強く吹く風が木々の間を抜けて、雪を運び吹き付けてくる.たちまち、顔、手が冷たくなってきた.
 見覚えの頂上に着くと、開けているのでもっと寒い.日光連山も雪雲の中.4−5枚コンデジで周りを撮影しパパッと帰路に着く.あれッ、「夕日岳新道」という標識が木にかかっているが、そうだっけか?・・・と、思ったが考えてる暇もなく、戻った.



難所の岩場


夕日岳山頂 13:30


新道帰路途中、展望の良い場所から


晴れて日光連山
■写真左
新道の尾根の様子


■写真右
1294Pより分岐を下り、見上げて
15:05

■写真左
827Pを過ぎた尾根の様子
人工的に岩が置かれていた形跡



■写真右
林道着
16:30



 まだお昼は食べていないので、夕日岳山頂より新道を少し下った岩場の陰で風を避け食べた.今日は、ザックにカメラが入っているのでお弁当ジャーではないからおにぎりと少しのおかず.まあ冷たいのは仕方がないが、二重海苔巻きおむすびは中々である.ただ暖かい飲み物が欲しいところだが贅沢も言ってられない.昼食で休んでいる時に太陽が出てきて、再び晴れてきた.残念.
 (沢から登ってきた)鞍部まで戻り、踏み後伝いに尾根を下りていく.アップダウンはあるが特に問題はない歩き易い”道”が続く.計画では1294Pから北東尾根を下降し、大滝の”卍”に下りる予定だ.これまでは時間が掛かったが計画通りでやや順調といえる.ホイホイと尾根の下降を調子よく続けていると突然急斜面に出た.1320m付近か.往々にしてこういう場所はジグザグに道がつけられているものであるが、探してみたけど見当たらない.下りているのが全て踏み後にも見える.仕方がないから木や木の根っこに掴まりながら慎重に下りたが、巻道などあるんだろうか? 下りきって、左の木に銘板があった.それは「胸付」と読めた.
 1294Pは僅かにこんもりしている場所で、木に「オオ○ッチ」という標識があった.少し戻ってやや東に下りている尾根に入るが、尾根形が広くだだっ広いが少し下降すると尾根形がハッキリしてきて、踏み後っぽいものも出てきた.
 
 
 此処からは楽勝と思っていたが、1120mの尾根分岐を見落とし、北東(838P方向)に行けずそのまま東に向かって下りていた.GPSで確認すると、もう7−80m位下の方にいる.登り返すのも面倒臭いからこのまま827Pを経由して下りたが、出た所は芦沢滝のある道路だった.そこから大滝駐車場は僅か.東大芦川の徒渉が無い分こちらでOKだった.