◇滝見と山登り◇

日光市(足尾)
蕗平沢〜地蔵岳

じぞうだけ:1420m

                  



2010年 1月 10日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 昨年12月から正月にかけて仕事が忙しく休みを取ることもままならなず、ストレス溜まりっぱなしだった.これはどこかで発散させないと、ストレス蓄積症候群(ってあるかぁ)になってしまう.そこで以前出かけて途中で引き返し、気にしていた鹿沼市の「蕗平沢」に出かける事にした.
 この前きたのは一昨年12月末で、東大芦川の林道には結構雪があったが今日は全くない.一昨年から履きっぱなしのスタッドレスを新調したのに、何だか肩すかしを喰わされた様だった(笑) 蕗平林道に入ってからも、道に雪はなく林道終点迄快適に走る事が出来た.

 暖冬とはいえ車の外に出ると吐く息は白い.下からは沢の音が聞こえ、朝日に映える地蔵岳が渓の向こうに明るい.そそくさと支度をして歩き始めた.支沢を横断し杉(檜?)樹林の中を通って沢に下りる.もう少し寒いかなと思ったけど、意外にそうでもない.凍ってツララが下がっている所もあったが、岩の上に凍っているところは殆どなく、遡行もそれほど難儀ではなさそうだ.

 7:15出発


林道を終わり支沢を渡る


蕗平沢本流


上流に滝が見えるので少し遡行してみた支沢


2段 5−6m位


形が綺麗な6m程
 歩いて身体が暖かくなった頃右岸から小滝をかけて合流する支沢に出会う.前回は、対岸(こちら)から見て通り過ぎただけだったが、今日は撮影する事にした.対岸から見る小滝はその上にも滝があり、2段5−6m程のなかなか綺麗な滝だった.撮影しようと、滝下に近づいてみるとその上にも形の綺麗な6m程の滝があり、早々に儲けた気分だった.(のっけから嬉しいねえ♪)
 久々の撮影を終え、滝上に巻いて登ると右岸から踏み跡が続いていた.その踏み跡は沢を横断して(支沢の)右岸にある炭焼窯の跡に続いていて、そこからは薄くなってよく判らない.沢の本流に戻り、遡行を続け見覚えのあるまだ使えそうなしっかりした炭焼窯の跡を通り過ぎ、3m程の小滝に着くと、対岸に沢が合流している

 支沢出合には2段5m程の滝が懸かっているので、撮影して行くことにし、手前の小高い場所に登ると、2段の上段にもう一つ滝が見えた.下段は越えられそうだがその上は無理な様なので、適当に撮影し機会を設けて再訪することにし本流に戻る.
 少し遡行すると5−6m位の滝がある.上部は岩溝を切って落とし、末広がりの下部も本流の多い水で迫力的だ.滝壺も広く、そう深くはないが夏ならイワナの泳いでいる姿を捉えることが出来るだろう.この滝は右の岩も左の斜面も簡単に越える事が出来る.


高巻いて俯瞰すると2段6m位×2 


次の支沢5m程の滝


標柱か何かの物?


炭焼窯跡、中は覗き込まない(笑)


支沢滝撮影中
 やがて沢はゴルジュっぽい様相になり、その入り口のやや大きい岩を越える感じで回り込むと、茶色の獣が岩の向こうに現われゆっくりと上流へ歩いていった.どうやらイノシシの様である.カメラ(コンデジ)を取り出し、撮影することが出来たが動物園以外でイノシシを見たのは初めてだ.イノシシはゆっくり歩き、滝下を横断し右岸斜面を登って消えていった.
 この前来た時、この2段の滝は雪景色だったが今日は全くない.飛びついた飛沫が僅かに凍っているだけだ.渓は眠っているように静か(?)で滝の音が聞こえるだけ.鳥のさえずりも、風の音も無い.クッキーをかじりながら、エアレリーズを握りしめシャッターを切るのが何故か楽しい.岩棚の上を移動しながら撮影する.だが、あまり時間をかけてもいられない.出来ればこのまま沢を詰めて地蔵岳にも登ってみたかった.
 右岸を小さく巻いて2段滝上に出ると、右から水量が僅かだが沢が合流していた.出合いにある階段状の滝は3段7−8m位だった.この滝の周辺は流木も枯れ葉も少なく、整理された感じで綺麗だった.

※後で聞いた話だが、山で会う動物でイノシシは熊より怖いそうだ.(山中の)熊は思わずバッタリ出会い以外は概ね人間を遠くから察知して早々と去って行くが、それとは違いイノシシの場合、人間に向かってくるという.この時も、急ぐ訳でもなく向かってこそ来なかったが、悠然と去って行った.ふう〜〜襲われなくて良かった


本流6−7m位 9:30


イノシシ(カーソルで部分拡大)


本流2段 10:15


←その上段
2段の滝を過ぎて間もなく左に炭焼窯が見えてくる.初めの方で見た窯とは違い、こちらは天井がない.そういえばこの周辺の山林に大木が見当たらない.炭焼に利用されて、今生えているのは二次林なのだろう.沢は両側に壁を作り、4m程の滝を落としている.昨年訪れた時は雪で化粧していた.
 炭焼窯の側を通り、斜面を登ると踏み跡があり沢の上流に続いている.支尾根を回り込むとルンゼがあり、丸木橋が架けられている.この丸木橋、腐りかけているので渡るのは怖い.踏み跡を一旦ルンゼに下りて対岸の壁に下がっているロープを頼りに乗り越えた.なおも歩いて行くと平の場所に出るが、そこには(酒か醤油か)一升瓶の空き瓶が沢山散らばっていた.

 右岸ガレ場を注意しながらトラバースして先へ進む.間もなく、落差はないが綺麗な滝に出た.細く白い岩を伝い落ちる流れが、切手で見た「見返り美人」に似てる、、何故かそう思った.お昼には少し早いが空腹を感じたのでカレーパンを食べながら、少し多く撮影した.
 沢は、勾配を増してきて徐々に水が少なくなっていく.標高が上がってきて温度が低くなっているせいか、沢の中にツララガ多く見られる様になってきた.が、風もなく遡行を続けていると暑くなって額に汗をかく.ジャケットの下のセーターを脱ぎ、水を飲み息を整え急になってきた沢の遡行を続けた.


炭焼窯の近くにあるゴルジュ滝 3m位


スラリとした滝 11:15


水量の少ない滝


同、5m位 12:35


同、2段4m位
 右岸ガレ場を注意しながらトラバースして先へ進む.間もなく、落差はないが綺麗な滝に出た.細く岩を伝い落ちる流れが、切手で見た「見返り美人」に似てる、、と、何故かそう思った.お昼には少し早いが空腹を感じたのでカレーパンを食べながら、少し多く撮影した.
 沢は、勾配を増してきて徐々に水が少なくなっていく.標高が上がってきて温度が低くなっているせいか、沢の中にツララガ多く見られる様になってきた.が、風もなく遡行を続けていると暑くなって額に汗をかく.ジャケットの下のセーターを脱ぎ、水を飲み息を整え急になってきた沢の遡行を続けた.

 斜面は少し緩くなり、ホッとする.遡行終了から1時間強で三つ目〜地蔵岳の間の登山道に出た.1460m付近でああった.登山道は雪に覆われていたが、道形はそれとなく判った.登って来た鹿沼側では風がなかったが、足尾側は結構強い風が吹いている様で、ゴーゴーと音がする.樹間から遠望出来る足尾の山々は雪が積もり白くガスがかかっている様な光景だ.風が強く雪が舞っているのだろう.稜線を挟んで、天気がまるで違うのが自然とは凄いものだ.


雪が多くなってきた涸れ沢


痩せ尾根に登り着く 14:00


地蔵岳山頂 14:40
 尾根の分岐は地形図で見ると判りやすそうだが、現場は樹林の中で見通しが効かず、似た様な地形があり地形図では良く判らない支尾根にでくわす事がある.そんな所を勢いよく降りようものなら、間違いに気付き登り返しはことのほかガックリ.疲労が何倍も積み重ねられる.

※地蔵岳から下る時、尾根の途中途中にある標石柱に何かの確認の為なのか、細いポールが傍らに差し込まれてあった.

※駐車地到着は16:50分でした.
 (雪が積もった)登山道を地蔵岳に緩く登り、頂上では足尾側の風が吹き付け冷たく寒い.デジカメの電池残量が殆ど無くなり、写せるのもあと数枚と思われるので、頂上と祠だけを撮った.下りは、予定通り南側尾根を降りて行く.冬至が過ぎたとはいえ、まだ日は短い.途中少しでも迷って時間がかかったら、林内で暗くなってしまう.明るい内に駐車場所に戻りたかったので少し急ぐ.
 この尾根は藪もなく踏み後があり歩き易い.急坂を下りるとなだらかになり、小さなピークを通り過ぎ、尾根の分岐を左に降りていく.予定では、この南尾根を1220mピークまで歩き、そこから東に派生する尾根を降りて、駐車地に近い左支沢に出るつもりだった.しかし撮影しながらの遡行は思ったより時間がかかり、このルートでは暗くなるのは必須と考えた.

 そこで1380m付近の尾根分岐で左にルートを変更し、歩く距離を短くした.幸いこちらの尾根にも際だつ踏み後があり、急斜面もあるが下るのに難儀ではない.870m付近まで降りた時、踏み後が左右に分岐していた.右方向の踏み後は(掲載写真の
印)支沢滝近くの踏み後に出るのではないかと思われたが、その前にルンゼを横断しなければならないから、どういう状態になっているか判らないので、蕗平沢に降りていると思われる左にルートを選択した.これは一応正解で、前回(一昨年12月)に通っている崩壊した作業小屋に出た.後は、問題なく駐車地まで戻ったが、暗くなったのは着いてから30分後位だった.

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.