◇滝見と山登り◇

日光市(足尾)
丹平治沢〜大平山

おおひらさん:1959.6m

                  



2013年 5月 4日 訪問


(時間やルートは参考にしない事)
              
 こないだの松木右岸滝見に続いて今日も足尾.松木本流を遡行して丹平冶沢を見たとき、今年は此処の予定はしてなかったが、沢の出合から見える連漠を見て足がムズムズ.だが足尾の行こうとしていた所はもう一つあった.松木上流の支沢からオロ山に登り、庚申山に至るもの.ただ、車回収をどうするかで悩み計画頓挫状態だった.従ってそれは後回し(いわゆる政治家言葉の先送り(^_^;; )に決定.

 ここで問題発生.前夜フイルムの在庫を調べたら何と1本しかない.カメラに入ってて残りは10枚程度、計46枚か.うう、なんてこった.暫らく買ってなかったからなあ.まとめ買いの怖さだわね・・・って、爺だけか(涙)仕方がないから、良い(と思う)シーンだけを選んで撮ってくるしかないなぁ.と、心細さを抱えながら三川ダムを出発して、丹平冶沢には概ね1時間ちょっとで着いた.

 しかし、考えてみればデジタル全盛の時代だからフイルムで撮ってるってーのはなんだかなあ.友人達は、そろそろデジ一(デジタル一眼)に替えたらと賑やか.フイルムも店では扱うエリアが少ないし、メーカーが出す種類も多くない.潮時かと思うが、一式揃えるのにお金がかかるし、第一、フイルム意外ではあの飛沫の繊細さが出ないではないか(キッパリ)←それは、腕じゃないのか? う、うるせっ、ほっとけ〜(涙)


ゲート前 7:10 スタート


丹平治沢出合、連瀑 8:20


6−7m滝


巻く途中から 6−7m滝


15m(もうちょっとあると思う)滝
 水量は少ない感じ.出合の滝は撮らずに上に登り次の7−8m滝は中々格好が良いから6枚パシャッ.うっ、しまった! 4枚にしとけば良かった.ん、滝前に錆びた足場のパイプが転がってるが前にもあったっけか?

 上に出るには滝の左側をよじ登る.沢屋さん達なら”快適に”と表現するのだろうが爺ではそうはいかない.外傾している岩もあるので恐る恐る慎重に登って行く.前回は此処の帰りザイルを使って降りた.今日は、大滝から上に行き稜線に詰め上がる予定で来たので帰りはないから此処を降りない.前衛3m位の滝の上に結構迫力的な滝が立ち塞がる.見える部分で14−5m.本来は2条になってる光景だが水量が少ないので左側だけ.それでも太陽がお昼ごろなら虹を創り、やや黒い岩肌と飛び跳ねる飛沫で見ごたえがある筈.今日は少し時間が早い.そんなこんなを考えながら途中フイルム交換して10枚程パシャッ.残り30枚か・・・・・.おおッ、こっちから見るとふぉとじぇにっく、、、パシャシャッ.あと28枚.げげッこのアングルもいいぞ、パシャシャッ.26枚.


15m滝上の傾斜の緩い滑滝


左岸樹林内 リョウブが多い


標高1020m辺り


ゴーロ沢の様子


後方に3m位の小滝


CS25m滝前衛 4−5m程の滑滝
 左のガレ沢を少し登り岩陵をトラバースして滝上に出ると、5−6m程の滑滝が続いている.綺麗だがこれは泣く泣くパス.仕方がない秋にでも又こようっ.乾いた岩を快適に登り上は開けている.沢はゴーロで平凡になるが、じわじわと高度を上げている.沢に風はないので結構暑い.汗が背中ににじむ.上着を脱いで丁度よい感じだ.さらに高度を上げていき小滝を幾つかみて左に曲がると、4−5m程の滑滝がありその奥に25m滝が途中で跳ねながら落ちている.水量が少なくても結構な迫力だ.滝上のCSは健在で存在感を出している.此処もフイルム消費をする場所だ.ただ、幸い(?)にも滝前が狭いので同じシーンを何枚も撮らなければ消費は僅か、ラッキー&辛いな〜.おっ、後ろの岩の上からも良さそうだぞ.その上に登って見るのも・・・うんうん.ま、此処はコンデジでいいか(涙)


25mCS滝 10:25


滝下は飛沫がかかる.汗をかいた顔に気持ちが良い


25m滝上の様子 中央がCS 10:50


沢の小滝


小滝4m位


小滝と向こうに6mCS滝 11:10


左支沢の連瀑


CS滝を巻く途中から
 残り14枚となり次は6−7mCSだ.これは前回何故か撮り忘れた滝なので撮っていかなければならない.水量が少ないお陰で落水に繊細さが加わっている(様な気がする).一か八か、1シーン1枚×4.残り10枚しかない.大滝はどうせ滝前が狭いから幾らも撮れない.その上に行ったとして、ギリギリ4枚.うん、そうすると大滝では6枚が割り当てとなるか.辛れ〜な〜.

 左の支沢にも滝が連続している.此処は前回撮っているので、後ろ髪惹かれながらパス.本流を上流への高巻き開始だ.途中一つ支沢を渡るが、上流に滝が見える.前回は気が付かなかったのに.近づいてみると結構落差があり、上部で二つに分かれて落ちていた.ただこの支沢は水が元々少ないから左は殆ど浸み滝.滝上に登ってみると横に広い階段状になっている.落ち着ける様な場所・・・と、思ったけど鹿の毛付き骨が.この下流の水は飲めないなあ.


CS滝 沢屋さんは右の間を抜けて行くそうだ
まだまだ水は冷たい


巻いてる途中横断する支沢上流の滝
30m位あるが水量は少ない 夏場は葉に隠れて見えないだろう


大滝下段が見えた 11:50


大滝右の階段状滝

左は涸れ滝、ルンゼの奥右に取り付く
 左の支沢にも滝が連続している.此処は前回撮っているので、後ろ髪惹かれながらパス.本流を上流への高巻き開始だ.途中一つ支沢を渡るが、上流に滝が見える.前回は気が付かなかったのに.近づいてみると結構落差があり、上部で二つに分かれて落ちていた.ただこの支沢は水が元々少ないから左は殆ど浸み滝.滝上に登ってみると横に広い階段状になっている.落ち着ける様な場所・・・と、思ったけど鹿の毛付き骨が.この下流の水は飲めないなあ.

 戻って小尾根を乗越し本流に下りる.2−3m程のCS滝が2個続き越せないので右の岩を登り巻くと大滝の下に出る.滝前はガレが大量に堆積している.少し埋まったかな.右の支沢滝は水が多い気がする.撮る前に腹ごしらえをしておこう.今日は荷物がちょっと多いからザックにお弁当ジャーの入る隙間がない.コンビニおにぎりだ.ちょっとぱさつくが仕方がない.お昼を終え、ささっと6枚撮影して上を伺う.右支沢を登ってバンドに上がりテラスに回りこむ様だが、何だか爺では無理な気がする.仮に上がれても上段と、下段の頭しか拝めない.それなら、対岸の尾根に登れば全貌が見られるんじゃないか?そのまま太平山まで行っちゃおう.危険はなるべく避けよう・・・と、決定.懸命な爺じゃあ.


対岸尾根に登る途中から大滝全景


(対岸)尾根到着 12:50


木の無い尾根 歩き易そうだが実は急で転んだら”振り出し”


1530m付近から 北西側を見る 斜度は概ね同じ様


皇海山


オオナギ沢右岸尾根分岐(1650m付近)に到着 13:45


南南東尾根(松木尾根)分岐 まっすぐ登って大平山方向
横に走っているのは古道跡か? 14:05

大平山が見えた(左のピーク)
 簡単に決めたものの対岸斜面は実に急である.取り付きを探して右支沢のもう一つ右支沢の右にルンゼがあり、それを登って右の斜面を登った.急だが潅木があるので安心.上がった尾根も急でちょっと落ち着けない.木に掴まって振り向くと、大滝の上にある滝が良く見えた.コンデジで撮っておき、この急な尾根にも鹿道がありそれを頼りに登って行く.1450m付近から木も少なくなり全く無い斜面を登る時は結構大変だった.下生えは細く短い笹、掴まるとプチッと切れてしまう.転んだらどこまで落ちるか.四つんばいになったりでの直登は辛いが、トラバースする様にジグザグは滑って転ぶ危険があるので駄目.ひたすらまっすぐ上を目指す.

 1530m付近で直径3m程の平らな場所に着きややホッとし、振り返って見ると皇海山が良く見えた.一方、北西側の斜面には斜面に古道跡の様な紋様が水平に続いていた.少し緩くなったとはいえ、まだ急斜面は続く.我慢して登って行くと岩がゴロゴロした斜面になった.そこを通り過ぎ、僅かでオオナギ沢右岸尾根との合流点に着いた.そこからは展望に優れ下に三川ダム方向が眺められる気持ちの良い場所だ.風が松木側から吹き上げてきて汗をかいた身体に心地よい・・・・と、思ったらあっという間に寒くなる.上着を軽くはおって休憩.


大平山手前の残雪がある緩斜面


大平山頂 15:00



「足尾のRR(ロックンローラー)さん」
足尾の大部分に精通、”岩崖”登りからRRと呼ばれているらしい.地図、磁石は持って歩くが殆ど見ない、勿論GPSを持たない超自然派.
山の地形だけを読んで歩いてしまうというから凄い!
いつか、会いたいと思っていたが、こんなに早く会えるとは思っていなかったから、嬉しい.
 この開けた尾根を大平山に向かって登って行くのだが、此処(尾根分岐)からも長い.斜面はきつくないが、丹平冶沢からの登りでかなり疲れている.1900m近く迄登って目の前に山頂を見た時でもここから戻ろうかとさえ思った.時刻は既に午後2時半を過ぎているし・・・でも日の長い季節だから、いいか. 帰りは南南東尾根(松木尾根)を下り、暗くなりそうなら林道に出ればヘッデンでも歩ける.”よしっ”とばかり、降ろうとする気持ちを抑えて山頂に向かう.

 腰高の笹薮を漕ぎ残雪を見て樹林内を抜け山頂に出た.まだ、二度目だがこないだも結構辛かった様に記憶している.パンをかじり缶コーヒーを飲む.美味しい.少し力が戻ってきた頃(低音っぽい)熊鈴の音が聞こえた.空耳!と、思った.が、黒檜社山縦走路の方から一人の登山者が”ヌッ”と現れて「うあーーっ、疲れた」. ビックリを隠して「こんちは、足あるよね?」「うん、あるある.そっちはある?」初めて会う人間にこんな挨拶が出来るとは・・・・爺はお気楽人間だから、ま、置いといて、相手も相当なもんだ(笑)

 2週間前松木で肉離れを起こし、まだ医者に(山行)を止められてるのに、小足沢左岸尾根からシゲト山〜黒檜〜此処と縦走してきたそうだ.何ともはや凄い人だ.”RRさん?”と聞いたら、ビンゴ.栃木県の滝と答えたら知っててくれていた.これは、嬉しい.話が弾みキリが無いので下山する事にしたが、誰かが見たら午後3時も既に過ぎているというのにマイナーな山の頂で下山時間も気にせず話し合ってる様は、まるでその近くに棲家がある山の住人の様に映ったに違いない.

 RRさんは、オオナギ沢右岸尾根を降りると言う.前回爺は降りに使ったが、足元がフェルト底の渓流シューズだった為笹斜面で滑り、転びまくって大変な下降だった.尾根の分岐で再会を約束し分かれて爺は南南東尾根を降りていく.雨量計(?)迄順調に降り、休憩しお菓子を食べてエネルギーの補給.時間は16:30.思ったより(爺的に)捗ったのでこのまま尾根を降り1179三角点で松木側か安蘇沢側の林道に出られれば良い.どちらも明るい内に可能だろうと考え、林道を横断して尾根を降っていく.踏み後はしっかりしていて、藪もなく歩き易い.


雨量計か監視カメラ?


頭隠して尻隠さず


下り着いた林道
 25分程下りてやや平らな尾根、2−30m先で右下(松木側)から黒い物が尾根に上がってきた.熊だ.小熊ではないが大きな親熊ではないようだ.熊は尾根で留まっているが顔が木に隠れている為かこちらには気づかない様であった.ウエストポーチからコンデジを取り出し、ズームして2枚撮影すると熊がこっちを向いた.ジッとしているので、又2枚撮影した.熊はこちらに来るようなそぶりはなかったので、恐怖感は全く湧いてこなかった.右手に持っていた杖を両手で横に持ち、動かないで静かにしていると熊はゆっくり左の斜面を下りていった.この間熊は鳴き声もうなり声も発する事はなかった.丸々太っていた感じがするので、枯れ爺には興味がなかったのかも知れない.

 熊野いた所を通り過ぎ、5−6分程で1179三角点に着いた.前面がパッと開け展望の良い場所だ.此処は左右に尾根が分かれている所で、どちらにするか迷う所だが、右(松木側)の方が若干急斜面の様な気がしたので、左の方(安蘇沢方面)を選んで下りた.藪も急斜面もなく歩き易い.左に新しく出来た様なダムを見下ろしながら30分程で林道に降り立つ事が出来た.どうやらヘッデンなしで駐車場まで帰る事が出来そう.

 林道をテクテク歩いて、三川ダムのゲート付近迄来ると後ろからタタタターとバイクが近づいて来た.RRさんだった.あれ、とっくに下りたと思ったんだが・・・ 聞くと丹平治沢(左岸尾根)を下りてしまったらしい.確かあの左岸尾根は・・・ゾク(笑)

 1179三角点17:10−林道17:40−駐車場18:25


こちらを振り向いたプーサン
 ◆珍しく熊鈴をつけていたのだが、あまり効かなかった様だ


 山へ行かない人に「山の中で熊とか怖くない?」などと良く聞かれる.大きな熊を怖く無いはずはない.思い出してみると今まで(今回を含めて)4度目だ.栗山の三沢で2度、野門で1度.最初は三沢で、支沢を間に十数メートルしか離れていなかった.こちらは固まり、向こうも驚いたらしく一瞬お見合いしたが、すぐに踵を返し対岸の斜面を走り登って行った.我に返ってコンデジを取り出し慌てて撮ったが、ぶれてまるで撮れていなかった.心臓のドキドキもひどかった.

 回を重ねて行くと、それ程驚かなくなった.(怖くなくなったというのではない) 多少は慣れて肝が据わってきたのかな.

 山よりも、包丁男、DVヤンママ、体罰教師、暴走軽自動車などが蔓延する街中の方がよっぽど危険が多いと思うけどね(爆)

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.