◇滝見と山登り◇
日光市(足尾)
カラ沢
から社山

しゃざん:1,827m


                    



2012年11月10日 訪問


(時間は参考にしない事)
                           
 カラ沢大滝へはは数年前訪れたことがあるが、その時は滝前で雷雨にあい尻尾を巻いて逃げてきた.しかし息の詰まるようなゴルジュの向こうに岩を切って落ちる光景が忘れられずにいたが、中々行く機会に恵まれない.その内、頭から離れて久しかったが、皇海山の帰りに大ナギ沢の近くでほぼ毎週足尾詣でをしているという桐生の人と出会い、しばらく話をしたがその時少しカラ沢が話題に出た.その時、そうだカラ沢に行かなくては、、と、思い出した.


 天気の良い土曜日のこの日、日足トンネルを抜け午前6時45分頃地蔵滝の駐車場の前を通ったら、珍しく車が停まっていて沢登りの人らしい二人組が支度をしていた.車をみたらWEBで見るヒロタさんのものに良く似ている.一人は赤い服装の男性だった.(家に帰って「あれはヒロタさんじゃないかな?」と話したら、「えーっ、あの沢をかい.ヒロタさんみたいな人は目もくれないっしょ!」実は4年前の冬に長手沢を少し遡行した事があるのだ.うんそれもそーだが・・・・しかし、、、、
 あとでヒロタさんのHPをみたらビンゴだった.この様な超マイナー沢でもきっちり抑えておくというのがこの人の凄いところだと思う.


 三川ダム駐車場には4−5台の乗用車が駐まっていた.いつもの事だがカップうどんにお湯を注ぎ出来る間に支度をしておく.ささっと朝食を済ませ、出かけるが阿蘇沢林道を歩くのは久しぶりだ.林道歩きそのものは決して嫌いではない.ただ、この林道は先へ行くと大きくS字カーブを描いて高度を上げている.ショートカットが出来るかと言えば崖なので困難の様.救いは赤倉方面が良く見える所がある事か.

■写真左
ゲートを通り中倉山がくっきりと
7:30


■写真右
久蔵沢出合の橋から(向こう右側が安蘇沢)
■写真左
治山事業の案内板、地図の部分が切り取られている(事業が終了したから?)カーソルで以前の案内板
9:10


■写真右
沢幅の2/3の堰堤、基礎を見ると鉄筋が出てるから工事途中の様だけど?
 そのS字カーブを上りきって対岸を見ると何と崖が濃い紅に染まっているではないか.崖に張付いているツツジなどが紅葉していたのだ.思わず足を止めコンデジでパシャパシャ.良い光景だな〜と感心.ちょっと過ぎている様だから来年又来ようと心に決め先へ急ぐ.林道終点に着き あれっ、堰堤が出来てる.(結局二つも出来ていた)最終堰堤は左の踏み跡を利用して高巻いた.左から合流する小田倉沢は水が少ない.此処は来年だなとつぶやき河原を歩いていく.沢が少し狭まってきて右岸又は左岸のブッシュを歩くが、茨系植物が多くありたまらず水流を歩く.この沢、水で濡れている岩は良くすべる.
 まあ、それ程急ぐ必要もないのでゆっくり遡行していく.やがて核心部のゴルジュ帯だ.両岸が崖となって狭まり、小滝を連続して架けて入る.幸いなことに、殆ど直登(又は左バンドを登る)出来る事が判っているので安心.左から15m滝、正面に20−25m程の棒滝は姿も形も変わっていなかった.棒滝は側溝を横に寝かせて縦にした様な感じでやや斜めだがまっすぐ落ちている見事な滝だ.両滝が落ちる滝下は狭く、15m滝の水飛沫でとても近寄れない.手前から適当に撮影をし、どうやって高まくか周りの様子を見る.
■写真左
もう一つ奥の堰堤(これも新しい)


■写真右
小田倉沢
■写真左
カラ沢の様子(左右のブッシュにはバラ系植物あり)


■写真右
4m程の滝
10:45
■写真左
ゴルジュ帯は日が当たらず暗い


■写真右
両岸は狭い連瀑、奥に左15m滝が小さく見える
 前面&両岸切り立ち此処を登るなど爺には論外.アメリカ大統領と握手するより難しい(あ!どちらも不可能(笑)) 確かゴルジュ入り口の右岸に急だが涸沢が合流していたがあれを登れないか? と、小滝を一段戻りかけ(下流に向かって)右を見上げると、岩が階段状に形成され、7−8m程上には小尾根が下りている.まばらだが灌木(リョウブかな?)が生えているので、そこまで登れれば何とかなりそうだ.一段目は力技でうんしょと身体を持ち上げる.岩の間にツツジの幼木があり、これが頑として抜けないから頼りになる.尾根に上がるまで木は全くない.ツツジの根っこを掴みながら次のツツジの根っこを探すといった具合で、ゆっくりゆっくり這い上がりバンドに出る事が出来た.少しトラバースし小尾根に出る.対岸は目の前、高度感があり、棒滝は岩の中で上部しか見えない.汗を拭きリョウブの木に掴まり、コンデジで下流の光景を撮ったが、何だか腕が震えてピントが定まらない(笑) 口に水を含み飴を舐め尾根を急登するが、途中トラバース出来そうな場所があり、下が見えずちょっと怖い.このまま尾根を登るかどうしようか考えたが、トラバースに決め注意深くガレ場を進み、回り込んで15m滝上に下りる.ん?15m滝上と思ったが下りた所は6m程の滝の頭だった.つまり滝下で見える左の15m滝は6m+15m滝の2段構えだったのか?.6m滝下には下りられそうだったが、此処はパス.滝下は狭いのでどうせロクな撮影は出来ない.クラッときて15m滝をバンジージャンプになっても、だれも同情してくれない(笑)

手前左俣15m滝

高巻き中に、振り返り見る右俣
25mチムニー滝
■写真左
高巻き中、下流方向を望む
11:45



■写真右
トラバーするガレ斜面
沢は見えない
■写真左
トラバースを終え、6m滝は手を伸ばして撮ったが失敗(-_-;;


■写真右
左俣を遠望(カーソルで部分拡大、滝が連続しているのが判る)


中間尾根から下流方向
12:10

右俣、25m滝上の様子

右俣の小滝


南尾根に向かう取り付き付近から 12:45
 沢を徒渉しちょっと登って中尾根の岩場に立つと、見事な光景が広がる.時間を見ると丁度お昼時.風もなくふんわり暖かい.(自分で作った)お弁当を食べる.ご飯とご飯の間に納豆を敷、上に海苔を被せただけ.おかずは(昨晩作った)卵焼きとウインナー.お新香はたくあん、ミニトマトにミカンも持ってきた.ううう、何という贅沢(笑)

計画では、左の沢を遡行して大平山〜社山の稜線に出、オオナギ沢出合に下降するというものだったが、この時間では大平山からの下降中に暗くなってしまうかも.あの尾根は藪ではないから(膝下の笹)止むおえない場合はそうするが2週続けて暗闇尾根下降は考えものだ.左俣は諦めて右俣(25m滝がある方)から南尾根に登って社山〜阿世潟〜長手沢林道を下山として選定しよう.林道に出れば暗くなろうが平気だ.天気が良ければ月明かりでも歩けるし(ん、月は出るかな?)

昼食を終え、地図をしまい右俣に下降していくが、何と1ヶ所赤テープがあった.中尾根からは見えなかったので、沢下降の目印か? カラ沢なんて堰堤ばかりで沢登りさん達の対象にならないと思うけど遡行下降する人はいるものだねえ・・・.

登る途中から右俣上流方向


同じく高度を上げた所から


錫が岳かな

南尾根到着1740m付近 13:40
 沢は滝上こそゴルジュ状だがすぐに開け明るい穏やかな様相になる.こちらの沢(右俣)は小滝がいくつかあるが源頭まで厳しい所はない様だ.南尾根に上がる為1600m付近で右の広い斜面に取り付く.草つきガレ場であるが足元はしっかりしている.登っている途中2ヶ所で砂防堤(鉄線の網籠に岩を詰めた簡単なもの)があった.高度を上げるに従って背面の展望が広がってくる.大平山(松木山)や袈裟丸連邦、すかいさんなど足尾を代表する山々.更に南尾根近くでは真っ白な白根山が雪雲を纏う様に姿を見せた.何度も何度も登る足を止め振り返ってはコンデジに収める.少し笹斜面を登って割りと楽に南尾根の1740m付近に上がった.此処からの展望も素晴らしい.社山頂上はすぐそこだ.時間はそこそこ経っているが問題ない.南尾根下降も考えてはいたのだが、どうせ途中で暗くなるのは判りきっている.
 初めてのルートで足元が暗いってぇのは誰でも不安.いつもいい加減で計画に問題をつくる爺だってそれは同じ.此処は素直に社山頂上へ向かう.この季節、この時間で当然誰もいる訳がない。岩に腰をかけて缶コーヒーを飲みパンを半分だけ食べる.足尾側に長平沢
(昨日烏ケ森さんが登ったらしい事は後で知った)、を見たり下山中に男体山や太朗山などの山々展望を楽しみながら阿世潟峠へゆっくり下った.

緩く弧を描く南尾根

雪雲の中に真っ白な頂を見せた白根山

社山の登山道から、男体山と太郎山


中禅寺湖、右に半月山