◇滝見◇ 日光市野門 上タケ沢F1(氷瀑) ![]() 2022,2,17 訪問 爺 (あまり参考になりません) |
上タケ沢F1の氷瀑は過去二回訪れている.一度目は積雪がまだ少ない1月中旬、2016年の時であまり凍ってはいなかった.それでも、数十メートルの左岸壁から滴り落ちてる水滴が、少ないが故に岩壁の紋様そのままの氷瀑になっていたから、とても感動した事を覚えている. 二度目は季節がもう少し厳しい2月中旬(2017,2,11).積雪量の多さを覚悟して訪問した.踏み後はなく、結構難儀したが、たどり着くことが出来、見事なF1を観る事が出来て嬉しかった. 先週は山回りで、F1の上を目指したが、技術、体力不足で下降点迄も届かず、簡単に追い返された.故、F1の上は諦めF1見学をしましょう、と、出掛けることにした. F1は沢通しで行くことになり、何度かある渡渉さえ気を付ければ、(鬼怒川右岸を除き)急斜面がそれ程ある訳ではないから体力的には楽(と、思う).ただ、積雪の状態では時間が掛かるだろうから、それは覚悟しておく. 車載温度-7度の駐車地に着いて朝飯カップうどんを食べ、6時出発.例によってスパ長を履き野門沢出合付近を渡渉して、冬登山靴に履き替える.こないだと同じく此処でアイゼンも着ける. 下手ですがD810で撮った画像もご覧になって下さい |
![]() いつもの駐車地 |
![]() 毎度毎度の急斜面に取り付き |
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先週のトレースはほぼ新雪に埋もれてしまっているが、窪みがありそれ程沈まない.急斜面に取り付くと、自分のトレースの上に少し新雪が積もっている.それが案外アイゼンの効きを良くし、登高が楽だった.ラッキー.尾根の回り込みの所から仕事道に入り、鹿トレースを歩きながら二つ目の沢の手前で、杉木立の下を見ると、何と、顕著な人跡と、思われるトレースが見えた. そう言えば、上タケ沢等はアイスクライミングの対象になっていて、その道のエキスパートさん達が訪れているらしい.その人達のものか? 仕事道跡からそっちへ下降移動してみると、表面の新しいものは鹿だが、溝の脇に付いている丸い跡はポール、ストックのワッカの跡だ.お!これは楽に行けそうな気がしてきた. |
![]() 仕事道跡は膝下程度 鹿トレースあり楽 |
![]() 左下に明瞭なトレース跡が見えた |
![]() トレース跡は歩き易く とてもラッキー 鬼怒川右岸斜面は何処を登ってきてるんでしょうか? |
![]() 深沢に下りる道 岩場が露出 |
![]() 深沢 渡渉し対岸にトレースは移動 |
![]() 向こうが深沢唯一の堰堤(此処からは見えない) 渡渉して正面ルンゼを登る |
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トレースがあるのとないのとでは、その捗り方、疲労などに大きな差が出る.出発から(爺では)3時間以上掛かるのではないかと思う二俣まで2時間20分で行くことが出来た.無雪期とあまり変わらないか、もしかしたらちょっと早いかも.トレースは上タケ沢に向かっていた.渡渉も楽で結構捗った. 以前、沢側からF1の上流を目指したことがある.その取り付き場所辺りに近づいた.道は捗ったし時間もまだ早いので、この時期の ↑のルートはどんなものか尾根の偵察をしてこようかな、、、など.むくむくと小さな欲望が. 沢の左岸にやや広く踏み固められた跡がる(雪はその上に積もっているが).これは、テン場にした跡らしい.そこから、右の尾根に取り付いた.右の尾根≠ニは、過日登った尾根は左の上流側の尾根だったが、すぐに壁に阻まれ、回り込むも涸れ沢に懸垂下降を余儀なくされた.沢を下から登って行くには途中涸棚で行く手を塞がれる.懸垂下降した所から対岸を眺めると、何となくそっちの尾根の方が登って来やすかった、、と、いう それだけの理由. |
![]() ルンゼからの乗越 下りる所の掴まる根っこが雪に隠れちゃって、、 |
![]() 二俣 トレースは上タケ沢へ向かっている |
![]() ![]() ビフォー アフター |
ワカンを着け尾根に取り付いて10m位登り、涸れ沢側の雪の少ない所を選んで登って行く.その内、そっちの方も積雪が深くなり、膝上まで潜る様になる.こうなると直登は辛いので尾根から右斜面をトラバースするように登って行くが、さっぱり捗らない.その内、空があっという間に曇ってきて、雪が降ってきた.ただ、雲の中に太陽が薄く出ているから、多分止むのだろう.もう少し登ってみよう. 斜面から涸れ沢側にトラバースして戻ると、沢の反対側にルンゼが見える.ん!あの時ルンゼなどあったか? 沢自体、雪が覆っているから、懸垂下降した辺りは良く判らない.更に、涸沢は急になり右(こちら側)に屈曲している.ちょっと、形が違うな、、と、此処でGPS確認をしてみる事に.で、あちゃー、過日登った尾根より二つ手前の尾根を登っていますよ・・ ま、いい加減な爺の事、偵察登りなんてこんなもんだ. それでも上の方に、目指す壁のようなものが見えるので、もう少し登ってみる事にした. しかし、ルンゼに出てしまい、横断は何となく雪崩とか怖い.無理してもしょうがない戻りましょう.下降している間に雪は止んだ.これも、ラッキー.いや、下降していて露岩を回り込むとき足がちょっともつれて、左足のアイゼンで右足のスパッツをスパッ と、切ってしまった.まだ購入して間もないのに(山で使用は4度目) まあ、その中身まで被害は及ばなかったから、良しとするか・・ ああ、又買うのか・・ |
![]() 過日登った尾根とか、沢とかが違う気がする |
![]() 登り易そうに見えるけど |
![]() 雪が降ってきちゃった |
![]() ルンゼ斜面、鹿は横断してる 岩が落ちてきていたり、雪玉が転がっていたり |
![]() 沢に戻る |
![]() トレースがなかったらツボ足ではシンドイでしょうね |
![]() |
上タケ沢に戻り、後は快適に遡行.所々、トレースが消えかかっているけど、問題なし.ゴルジュ入口にある右の浸み滝も左の30m滝も完全に凍っている.相変わらず凄い光景である.F1に到着.おお〜全面結氷ですよ.高さはそれ程でもないけど、素晴らしい光景です.全面結氷は初めてですから. 時間を掛けて、滝下に留まり撮影を楽しんだ.全面結氷しているF1前で三脚を立てたりしていると、ベキッとかボコッとか、大きな音が渓中に響き渡る.F1氷にヒビが入る音だ.一人でいるから今にもガシャっと崩れてくるんじゃないかと怖くなる.なるべく離れて撮りたいけど、雪が深く中々面倒だ.時々、上から下へと雪混じりの風が吹き付けてきて、顔に当たると痛い.水のペットボトルは布製のケースに入れ、ザックの後ろの袋に入れてきてあるのだが、中身が凍ってシャーベット状になってしまった.まあ、飲めるから良いんだけど.2時間位、寒さを我慢して過ごし帰路に着く.帰りのトレースも半分以上は風とかで消えていた. 渡渉する時アイゼンが濡れてしまう訳だけど、それが凍り付いて雪が着き、更にそれも凍ってしまうという悪循環.雪ダンゴは良く聞くけど、氷ダンゴとは・・・ 杖でカンカンやって、つっついたりしながら落とすが、何と、杖が簡単にポキッといってしまった.そんなに力をいれてないのになあ・・・ |
![]() ゴルジュ入口で |
![]() ・・・ |
![]() 氷が厚い |
![]() 右岸30m滝 |
![]() 左にF1 あ、全面結氷してる! 上流F2とかその左に支沢滝も |
![]() ・・・ |
![]() 右支沢連瀑帯 |
![]() 前衛滝と一緒に 見事な眺めです |
![]() ・・・ |
![]() ・・・ |
![]() ・・・ |
![]() おまけ |
下手ですがD810で撮った画像もご覧になって下さい Photo Nikon D5600 |
当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.