滝見

栃木県日光市(栗山)
下タケ沢
第一大滝まで



                  



2020,8,14 訪問


(参考になりません)
              
 しばらくの間沢歩きをしていない.熱い日が続くこういう時期は冷たい水遊びが一番.久し振りに滝見でもしてきましょう、と 行き先を思案.最近はあちこちにヒルが多くなっているらしい.怖くはないけど、吸い付かれると長い間かゆいからなあ.標高がある程度高い所ならどうだろうか? そうだ、下タケ沢の滝群をデジ一に納めてこよう.ついでに前から気になっていた右岸崖見学もしてきましょう.その沢ではヒルは見たことが無い.熊とも一度も会ってない.

 野門トンネルの手前には赤いトラックが駐まっていて、誰もいない.そう言えば来る時、道沿いには結構他県ナンバーの車があちこちに駐まっていた.殆ど釣り客でしょう.朝飯キツネカップ(コンビニに力カップは置いてない)を食べて出発.今日の足元は、これも久々の沢靴.

 「家康の湯」 入り口(野門橋脇)で何人かが急斜面を下りようと頑張っている.釣り屋さん達が最短で鬼怒川に降り立とうとしているんでしょうね. ちょっと下流から入渓すれば楽だと思うんだけど、何か訳でもあるんでしょうかね.樹林の中を野門出合いにつくと、そこにも釣り屋さんが一人.悪いと思ったがその上を横断.

 最初の樹林内ザレの急斜面は相変わらずしんどい.早速汗をたっぷり絞られ、仕事道へ出る.

 下手ですがデジ一画像もどうぞ


駐車地出発 6:55


野門トンネル



鬼怒川




何度登っても楽だと思わない急斜面



沢に向かって急降下


沢はひんやり、タオルを濡らして早速顔を拭います 生き返る〜
 急斜面を下降して沢(深沢) に下り、徒渉して右岸を堰堤下まで行く.ここの滝はフイルムに納めてはいるが、デジ一で撮った事はまだない.堰堤向かいの岩によじ登り、堰堤下の小滝を見るのは、実にどれ位振りだろうか.ワクワクしながら遡った当時が懐かしい.

 左岸の岩場にイワタバコが張り付いて生えていることは判っていたけど、これまでその花が咲いてる季節に来た事は、多分ない.咲いてるのがあるかどうか探して見たら、ありました.上の方に多く咲いている.下の方はと言うと、何かに食べられたのか、茎のところで切れている株が多い. 土の斜面に足跡が付いているから、食べた主はすぐ判った.イワタバコは山菜としても利用されている事を思い出した.

 堰堤を巻いて上流の河原に出ると、これまで木の葉に遮られていた陽の光があたり熱い.沢水の中を歩いてすぐに深い釜を持つ小滝に着く.此処は初めて訪れた当時と殆ど変わって無いように見える.



深沢(みさわ)唯一の堰堤 と、下流小滝


左岸壁にはイワタバコ 下の方は鹿に喰われた後が



2条滝



イワタバコ


手を伸ばして・・・


堰堤上、深い釜を持つ小滝 この景観は初めて訪れた時から変わってない様


←此処にもありました
 二俣から深沢は左俣、下タケ沢.右俣、上タケ沢と名前を変えて分かれて左俣にはすぐ滝が掛かっている.此処もしっかりデジ一で撮っていきましょう.形が整った綺麗な滝である.左岸の踏み後を辿り巻く.巻いてる途中にあれ!チタケ(チチタケ)ですよ.傘が十円玉位の小さいのが殆どだけど、中には丁度採り頃の物が幾つか.

 二俣出合いの滝上流からは主にゴーロ歩き.暫く沢歩きをご無沙汰していたせいか、足元がおぼつかない.早く歩かなくても、今日は第一大滝までの予定なので、慣れてくるまでゆっくり遡行する.2−3mの滑滝は細引きのある左を巻く.滝上で気が付いたが、滝の右側にイワギボウシが咲いていた.下では全然気が付かなかった.帰りにしっかり撮影していくことにして、戻る事はしない.そこからすぐに左岸段丘に上がりゴーロ歩きから少し解放される.



ハギの仲間? 何でしょう. マウスで花up


上タケ沢(手前)、下タケ沢(正面)出合い



出合いからすぐの滝









栃木県人、泣いて喜ぶ(笑) チタケ(チチタケ)
 


左岸巻


滑滝


イワギボウシ(帰りに撮影)


左岸段丘歩き
 第二大滝へ行く時は、いつもこの左岸段丘を沢から離れ登って行くのだが、今日は横断出来ないルンゼの所で沢に下りる.右岸には、第二の目的である薙刀節理壁が見える.いつも気にしていて、この沢に来た時は何とか薙刀壁の下まで登ってみようと思っているのだけど、帰りだから疲れててその元気はなし.先送りにしてきた.いつまでもそうしていると、いよいよ(沢など)歩けなくなってしまい、あ〜あ、あの時行っておけば良かったなあ・・になってしまう.これが、最後のチャンスかもなあ、、と、何となく思っていた.

 今日はさすがに沢をあるいても熱い.それなのに水はペットボトル一本だけ.ま、無くなったら沢の水でも湧き水でも、沢山ある.沢に下りた所の左岸には湧き水が滴り落ちている.早速空近くになったペットボトルに水を満たした.この水、ペットボトル(南アルプスの天然水)の水より甘く感じて、美味しい.

 第一大滝の水量は普通か.これだと第二大滝も本流はかなり少ないだろう.どうしても行って見たい気分に駆られるが、じっと我慢.丁度お昼でもあるから腰を下ろしておにぎりを食べる.シラス入り塩むすび、まあ、そこそこいける.コッペパンはイチゴジャム入り.お昼を終わって、第一大滝を撮影.撮影場所が限られているからワンパターン.(早速下手画像の言い訳を) 第一目的は完了.



段丘から沢に下りてすぐ右岸には、薙刀節理壁 帰りに寄りましょう





キオン



第一大滝 到着 12:05






 少し戻っていよいよ薙刀壁を見に行きます.その前に何が起きるか判らないので、ハーネスを着用.ザイルが入っているのを確認し、岩が積み重なった斜面に取り付く.見た目と実際は大違いで、かなり急.グラグラする岩も多く崩れないか注意深く選んで登って行く.たかだか2−30m登った所で正面に薙刀壁が広がった.平らな岩の所で、デジ一を出しほぼ真上を向いて撮影.
 何という迫力、覆い被さるような圧迫感は恐怖さえ感じる.目上の節理壁がいつ剥がれて落ちてくるか、知れないという思いで早くこの場を移動しなければ・・・と、トラバース出来るルートを見定める.

 下流側に樹林帯との境目がある.そこでは積み重なっている岩もあまりなく、(薙刀壁の)基部付近迄安全に行けそうだ.草が生え、岩を隠している所は足を不用意に置くと岩の間に入り怪我をする.注意しながら進む.岩が少なくなり固いザレに足を滑らせながら四つん這いで、安全地帯と思われる樹林との境目まで登り着いた.

 オッ、遠くに第二大滝の頭が見えた.水は流れ落ちている様であるが、多いか、少ないかは判らない.側面から眺めると、この壁は結構幅があるようで100m以上になるかも知れない.かなりな規模である.基部を歩いて見たい衝動に駆られたが、おっかなさが勝った.下りましょう.

 沢への下降は、登ってきたルートは戻らず傾斜が緩くなる辺りまでザイルを使う.沢に戻りホッとして節理壁を見上げる.恐怖に逃げ帰った今回は、偵察というには時間が短すぎる想いだ.秋か、来春にでも再訪したいが叶うだろうか、、、


オオバミゾホオズキ


イヌトウバナ?





覆い被さって来る様な景観




樹木で節理壁は切れてる様に見えるが、続いている




第二大滝の頭が見えた




帰りは鬼怒川を徒渉 16:45

下手ですがデジ一画像もどうぞ     Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.