滝見

栃木県日光市(野門)
第一、第二大滝見学
下タケ沢


                  



2019,5,10 訪問


(ルート、時間などは参考になりません)
              
 超マイナーサイトだけど、テーマを 「栃木県の滝」 なんてものにしてあるから、たまには真面目に 栃木県の滝≠見てこないと・・・という事で久々に出掛ける事にした.何処へ行くか迷ったけど、下タケ沢に決めた.第二大滝の(風に)揺れる白布(と、落水を形容している) を又みてみたい.但し、雨が降ったとは言え数日前の事、雪融けが加わっているとしても、あの沢は(第2大滝では)水が少ない.まあ、それを承知でそう言う時の姿を画像に納めてきましょう.今回は望遠ズームも持って行きましょう.(すると、重い方の三脚が必要だなあ)

 家康の湯入り口の手前にいつも駐めるスペースがあるが、先客がいた.釣り客だろう.もう一台駐められるとは思うけど、野門トンネル手前の空き地に駐めた.それ程距離は変わらない.朝飯(力カップ) を食べ、支度して出掛ける.今日はこれまた久々の沢装備(っつーても沢靴に沢スパッツ程度)だ.あれ、沢靴はこんなにボロボロになってしまってたっけ (←が傷だらけになり薄くなっている所多数) あと、どれ位履けるかなあ.

 鬼怒川の水はそれ程多くない.膝下で徒渉出来る.まあ、これは上のダムで調整してるから概ねこんなものだ.急斜面に取り付き、早速汗をかく.何度も通っているけどいつもながらやっかいな斜面だ.仕事道を尾根乗っ越しに着き、はや一休み.

 沢に下降する斜面はいつもの通りで、落ち葉と土ズルズル滑りやすい.1回こけた.沢に下りると・・・うーむ、水は少ない.今日は沢靴なので沢通しでも良いけど、クセで右岸に上がる.崩壊地上流で、二人の釣り屋さんが釣りをしていた.上流側にいた一人がこちらに気付いたようだが、挨拶しても沢音で聞こえないだろうから、軽くお辞儀をして右岸段丘を先へ行く.

    下手ですが、デジ一画像もどうぞ



第二大滝右岸尾根途中から  田代山、帝釈山



野門トンネル手前の駐車地


「家康の湯」 入り口にある案内板. 初めて見た時「布引の滝」が1km先に
あると勘違いした



鬼怒川 徒渉後下流方向を




右岸巻からミニゴルジュ 水少ない・・・

 砂礫のルンゼを登りこの沢唯一の堰堤上流に下り、すぐに深い釜の小滝に着く.いつも勢いが良く好きな場所の一つだけど、水量が少ないと迫力にやはり欠ける.コンデジで撮るだけにし先へ進む.二俣は左の下タケ沢(又は下タキ沢)に入っていく.出合い付近に滝があって、これは帰りに(デジ一では)撮る事にして、コンデジに納めるだけ.

 左岸を巻く時、シャクナゲが多く生えてる所を通るが、シャクナゲは蕾が幾つか出ていただけでまだ咲いてはいない.次の小滝は沢通しで遡行する時は左を小さく巻くのだけど、此処から左岸を歩きそのまま第1大滝の大高巻きに入るので、右を登って行く.左岸は藪もなく歩き易い.

 右に苔むした岩がゴロゴロしている斜面を過ぎた辺りから、急斜面の登りに入るのだけど此処も(最初の登り同様) 結構辛い.しかも、こちらは長い.トラバースしたり、涸れ沢を横断したりで第1大滝の頭に下降する.



砂礫ルンゼ手前の徒渉点 下流で二人の釣り屋さんと出会う


堰堤上流



深い釜を持つ小滝 此処はいつも同じ風景を撮ってるなあ




二俣、下タケ沢出合滝 水少ない・・・



沢の様子


この小滝から左岸段丘歩き



かなり大きい カツラ?



のんびり歩いて


急斜面の登り  (ちょっと手前だけど第一大滝の高巻き)



対岸崖はアカヤシオが旬ですよ



第一大滝の頭


落ち口(の手前から) 手を伸ばして滝下をカシャッ
 沢に下りて第1大滝の頭を少し見学.遡行を実行.落ち込みのある淀みに小さいながらイワナを見た.こんな上にいるとは驚きで、何度も来てはいるが初めて見た気がする.今日は暑く、沢歩きも苦にならない.探すと湧き水のある所はあちこちにあるから、ペットボトルは一本だけ.当に飲みきり今入っているのは途中から汲んで来た沢水(湧き水)だ.女峰周辺の水は本当に美味しい.

 滑滝は右を登る.乾いた滑岩はラバーソールで全く滑らず快適に登る事が出来る.この滑滝の上は気分が良くゆっくり休むのに丁度良い所だ.でも、目的地はすぐそこで左に僅かに曲がると、第二大滝の頭が見えてくる.やはり、水は少ない.予想した事だから、良いけど.

 滝の上は風がかなり強い様で、落ち口すぐ下で水が横に飛んでいる.水が少ないから飛んだ水は飛沫となって消え、下まで落ちてこない.風が無くなった時は、いつもの様に下まで幅1m位の布を下ろすのだが. 

 私はまだ前衛の上に行った事がない.特別そっちに行きたいとは思わないからだけど、今日は行って見るつもりでザイル(20m・・・30mは重いから) 、ハーネス等を持って来た.でも、この水の少なさで又いく気は無くなった.




滑滝 アカヤシオがちょこっと




第二大滝(白絹の滝←爺勝手に仮称)




水少ない(-_-;;  風折れどころか、風霧状態・・・




左岸滝 倒木が上にも、下にも

 右岸の崖下から望遠ズームを滝に向けているとき、壁のに沿って踏み後が後ろ斜めに続いていた.これは、多分鹿道だろうと思う.もしかしたら、壁上の尾根に続いているかも知れない.一応、探索してみましょうと、ハーネスを着けザイルを持って鹿道を辿る.その鹿道は尾根を回り込んだ所で消えていた.尾根の向こうは急なガレ斜面で下の滑滝(の右岸下) から上がってきているものだった.殆どが浮き石で足を置くだけでザラザラ崩れていく.

 ガレ斜面の中央部は少し大きな岩があり、そっちへ移動すると案外しっかりしている様でやや安心して登る事が出来た.しかし、登った先は壁が立ちはだかり、滝の頭はまだ15−20m近い上にある.第二大滝を巻くまでには至らない.その、最上部に恐る恐る立ってみると垂直に近いながらも樹木が疎らに生えており、ザイルを使えば下降出来そうだ.

 一応、ザイルをぶら下げてみたが、(20m)シングルで下まで届いているかどうか判らない.ピッチを切って懸垂すれば下降出来ると思うが、登り返しに困る.きりんこさんは登り下り出来たらしいけ対岸も、私ではフリーで上れるか判らない.前衛の滝下降はその上部にザイル支点がみつかるか不明.どっちみち滝下に立つ積もりはないから、不安要素が多すぎる危険は犯さない.そのまま戻る事にしましょう.

 お、このガレ斜面から、雪を被った平らな山が見えますね.方向からすると、、、田代山、帝釈山の様だ. 此処の下降もおっかないから、ザイルを使ってソロソロ下りた.



右岸尾根から




ガレ場最上部付近から 田代山




近寄れないからズームして




ガレ場下降中壁を見上げて



右下は滑滝下の河原


壁基部に踏み後がある
 滝前の少し長い滞在を終え、第一大滝へ向かう.その前に滑滝もデジ一で撮っておく.ガレ斜面の(下に向かって)右尾根を下り、壁下をトラバース気味に下降して第一大滝左岸テラスに着く.滝は間近に見え大きく、持っているレンズの広角側(24mm)では全体を撮る事が出来ない.コンデジでも同じだ.手前は蔓や木の枝が煩い.あれやこれや悩みながら撮影し、コンデジの方にキャップを着けようとして落としてしまった.枯れ葉の中だと思ったけどみつからない.随分探したけど駄目だった.神隠しにあったみたい〜
 
 キャップは諦めて滝下の方へ移動しようと歩きはじめると下の方に二人の釣り屋さんが遡ってくるのが見えた.釣り上がってくると、かなりゆっくりなんだねえ.かなり釣れてるのかな?

 滝下へ行くと一緒になるだろうし、人見知りの爺は落ち着いて撮影に集中出来ないから、そこ(第一大滝)は、まいいか.と下流側へ下りて、段丘には上がらず沢中を下降.


第一大滝へ、 右のガレ尾根へ上がる


トラバースしていくと第一大滝がすぐに見えてくる(中央付近)



左岸テラスから




滝壺を入れて




滝の右岸節理壁




第一大滝下流右岸の規模が大きい節理壁

 出合い滝を撮影したりして遅いから堰堤付近で戻って来た二人に追いつかれしばらく話をする.宇都宮の方達で、私は一人で写真を撮って歩いてると言ったら、結構驚いていた.そらあ、何人かと来たいところだけど、中々一緒に行動してくれる者はいない.一人の方が時間とか、ルートとか、、あまり気にしないでいいから楽なんだけど等々、なるほどねぇ と、妙に納得していた.やや若そうなもう一人は、第二大滝まで言ってる様で、沢の様子を聞かれた.

 お二人には先へ行ってもらい、こちらはのんびりと下る.沢から上がり落ち葉の積もった急斜面はズルズルと滑り、殊の外辛かった.更に追い打ち、、、 鬼怒川を徒渉して車道に上がるちょっと手前で、危うく蛇を踏みそうになった.蛇はヤマカガシでジッとしている.杖でシッシッとやっても動かない.よけて通ってもいいんだけど、蛇の気が変わって追いかけて来られると、足の遅い爺は喰われてしまう(ホントか) 小枝を拾ってはらりと被せたらゆっくり動いた.2,3度それを繰り返したら何とか岩の下に潜り込んでいった.良かった良かった.

 沢歩きはかなり疲れた.が、次があるかどうか判らないけど、水の多い時に来てみよう・・と、思うのであった.



夕焼けの男体山. 今市、大谷(だいや)川の橋の上 渋滞中に撮影

下手ですが、デジ一画像もどうぞ         Photo Nikon P7800 二代目 

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当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.