滝見

日光市
三沢上流部



                  



2018,9.18 訪問


(殆ど参考になりません)
              
 ずーーっと気になっている三沢上流部.半ば諦めてはいるけれど、血液なのか性格なのか往生際が誠に悪い.

 裏女峰(と、私は勝手に言っている)の三沢は、核心部の入り口にメインイベントの滝がくるという沢.実はその上にも20m、30mクラスがゴロゴロしていて、それが僅かな区間で連瀑を造っているらしいのだが、その入り口に50−60mの滝が両側に壁を備えて通せんぼしているのである.実は、この三沢大滝は核心部の入り口であり門番であるのではないか、と そう思わせられる.

 大滝だけで充分としばらくの間思っていたけど、沢歩きなど少しずつ慣れるに従って上の方を見てみようかな、、、などと○平根性が沸き上がってくる.さほど出来もしないのに2度挑戦した(←過去の話).右俣はすぐにゴルジュ入り口になり遡行不能.左俣の方は小滝の他20m、7−8mの滝を確認出来ただけだった.技術、体力のなさを痛感しに行っただけの情けない話であった.その時点で、上の方は諦めたはずだったのだが・・・

 今年の春、上タケ沢上流を(上タケ沢は)最後の思いで極大高巻きし 上に出る事が出来、とても見られないと思っていた光景を見ることが出来、喜びは大きかった.で、極大高巻きに自信がついた(笑) 体力は、相変わらずそれなり(&下降気味)でしかないんだけど.

 下から駄目なら、上からにしましょう.と、計画.ヤハズ付近から下降するとししてヘッデンギリギリに帰る時刻はお昼位にUターンするのが適当、と決める.ま、登山道ならヘッデンでも構わないのだけど.


予報通り晴れてます〜 と、此処では喜んだけど、、、


さて!

ふう〜
 一日中穏やかな良い天気という日を選び実行する事にした.霧降キスゲ平駐車場には水戸Noの車が一台だけ.朝飯代わりの力カップを食べている時、大宮Noのワゴンが入って来て、ミニ自転車で下りて行った.滝尾神社辺りから登って、此処に下りて来るんでしょうね.その内、水戸Noの年配男性も出発していった.

 さて、私ものんびりしてられないので6:30頃出発.駐車場から見上げる赤薙山方向は、薄雲がかかり始めているが青空だ.(来た時は綺麗な青空だったのだけど・・・) あれ? ここに登山カード提出箱ってなかったんだけ? (以前は、登山道入り口に古いのがあった) ←レストハウス入り口にありました

 “天空階段”とやらは、1445段ある.数字だけで空恐ろしく思えるけど、案外登り易く造られている.踏面の幅や蹴上げの高さが良く工夫されているらしく手摺りと杖を上手く使用し、疲れも少ない. が、450段目辺りか水戸Noの男性が座り込んでいる.挨拶的に声を掛け、階段は疲れますね〜 と、言ったらその男性は 此処で、大バテです.上まで行けっかどーだか と、苦笑い.では、頑張って下さい と先へ行く.

 見えてた赤薙山はガスに包まれてしまっていた.



え! オイオイ ガスがあっという間に・・・


展望がないから、足元でも ・・・何だ?これ


ベニヤマタケとか?


アシボソムラサキハツ? 
 キスゲ平からガスの中になってしまい、まるで見えない.幸いな事に、ガスは強く濡れるものでは無い様で、覆い被さる笹の葉などに水滴は殆どなかった.花の季節も終わっているし、紅葉はこれからだ.見る物は何も無い.まして、未知の沢は標高2000m近くの最上流であり、私ごときが下りられるルートがみつかるのであろうか・・などと不安ばかり.ガスの追い打ちはテンションを益々下げる.いっそのこと、大雨でも降ってくれればそれを理由にさっさと諦められるんだけど.そんな事を思いながら赤薙山まで来てしまった.

 次は奥社跡(2209m)へ向かう.左には雲竜渓谷に落ち込む急峻な斜面が見える所も、厚いガスで迫力ゼロ.足元のキノコを一所懸命写して、雨が降らないかな、、、等と変な事を願っている.赤薙山まではあまりキノコは見なかったけど、どういうわけか、この稜線では多く見る.キノコ撮りに夢中になっていると、若者2人組、壮年男性1人に追い抜かれた.



ムラサキフウセンタケの幼菌かも知れない ?


登山道




 奥社跡に向かってノロノロ登っていると、若者2人が休んでいる.どうやら、暑くてシャツとか着替えている様だ.先に、奥社に登り着いたら壮年男性が休憩していて、ご挨拶.若者2人が登ってきて再度ご挨拶.しばらく、会話が弾む.

 壮年男性は宇都宮の方で、GPSからスマホのGPSアプリの話になり、お互い持ってないと合致.殆ど掛かってこないガラケーの話で盛り上がってしまった.若者2人は鹿沼から来たという、あきれ顔で聞いていたに違いない..あまり山に登ってはいないらしく、石裂山も知ってはいなかった.二組とも7時頃出てきたというから、早いなあ. ううう、 又、テンションがさがってしまった.

 ま、三沢と言えど最上流部の滝なんて、浸み滝に毛の生えた程度だろうとタカくくっているから、道草の方が楽しい.



カワリハツ?


ベニタケ科というのは判るんだけど?


カキシメジかなあ?


ヤマイグチ


ヒメキシメジとかいうのに似てるけど?


シロヨメナ?


奥社跡


 壮年さんが先に出発.続いて若者2人.最後に私がゆっくり出発.下って平らな場所を過ぎ、登った辺りで若者2人が立ち止まっている.どうやら、1人の足が攣ったらしい.足の裏を抑え顔が苦痛に歪んでいた.難儀な所は過ぎているから、無理せず少しゆっくり来て と、言い先に行く.

 ヤハズの先で下降の支度をしていたら、若者2人が来て休憩をするという.誰にも見られずに下降出来ると思ったけど、一応私は此処からこっちに下りて行きますので、と ヘルメット、ハーネスをつけお別れを言ったら そっちに何かあるのですか? と、聞かれたので 沢があり、そこの上流を偵察に行く と、返事したら不思議がっていた.そうだよなあ、私だって不思議だ(笑) 

 地図を見てなるべく傾斜の少ない斜面を選んだと思ったけど、下降するに従ってきつくなる.西側へ行けば少しは緩やかになるだろうが、それでは目的の沢から離れていってしまう.たいした距離ではないから平地とか緩斜面なら問題ないだろうけど、この辺りの地形は涸れ棚あり、壁ありで場所によってはかなりな労苦を伴うことが良くある.我慢して、下降を続けると案の定壁が現れた.


ガスは取れませんね


登山道から離れて、、



源頭目指して急降下



地味なキノコ 沢山あったなあ ヌメリササタケ・・・?


ベニタケ科だな 柄は白くないね



ガス・・・



クリタケっぽいけど


アブラシメジの小さいやつかな? 



赤茶色の涸れ沢

 壁を避けようと右(目的の沢側)へ行くと、赤茶色をした急な涸れ沢が通せんぼ.下流はガスで判らないが切れている様なので涸れ棚にでもなっているのだろう.横断出来ればその向こうに三沢左俣源頭が出て来るのではないか?・・とも、思われた.が、その涸れ沢の右岸はかなりな藪に見える.恐れをなして来た方の反対へ回り込んだ.ラッキーな事に急ではあるけど掴まる木が多くあり下降出来る斜面に出た.

 注意深く、ゆっくり下降して行くと下の方から結構高い水音が聞こえる.なおも下降を続け、1個所懸垂で下りるとガスの向こうにうっすら白い物が見える.沢にはすんなり下りる事が出来た.2条の滑滝がガスで頭を隠し流れ落ちている.10m位か.その下は7−8m位、さらにその下に3m位でいずれも滑滝.右岸からは細い湧き水が5m位の高さから落ちている.又、右枝沢にも湧き水滝.これまでの急斜面から想像もつかない穏やかな場所である.中々、絵にもなりそうだ.テンション、ブーストアップになってきた.

 (散々道草を喰ってきてたから)のんびりしている時間はないので、沢の中を下降していくと、すぐに下流で滝の頭らしくなっているが、ガスでよく見えない.登山靴で沢の中を歩くのは厳しい.水流でなくても右岸、左岸共岩が濡れていてとても良く滑るのだ.



壁の上 回り込んでる途中、下が見えそうな所から でも、下の方まではガスで見えない




(湧き水3段の滝)上部が2条に流れ落ちている滝下に下りたけど、 上は判らない
帰路、再び通った時若干ガスが取れて、上の2条の滝も湧き水だった.




下流すぐに滝の頭




滝上から下流を撮ったもの(上から落ちてきている様に見えますね)

 下降して行くとやはり滝だった.2条になっていて少し高さはありそうな、全体に苔が生えている滝の様だった.12−3m位はあるか? もう少しあるか? 右岸から下り滝下へ降りてみると、もう一段すぐ下に流木を抱えた7−8m位.いや、流木の下にもまだ続いている様である.

 沢靴だったら、この滝を下降するのもそう難しい事では無い様だったが、登山靴では2−3歩下降し滑落って事になりかねない.此処は、右岸を小さく巻く事にしザイルを出して懸垂.もう、正午だからザイルは残置しておく.
上からでは良く判らなかったが、下りた場所は案外広く、小規模な扇型を造っている.その下流側に鹿が下りた様な跡があり、そこなら懸垂の必要はないかも知れない.又、下降した所の左には、上部で岩が積み上げられた様な所があるので、その上はツガ(?)幼木藪だけど登れそうだ.

 後は、ガスで見えない下流の様子を見て帰ろうと思い、少し下降すると小滝を過ぎて又滝の頭だ.短区間に次々と滝が構えている.ま、地図の等高線も極めて密な所だから、納得.岡田氏の遡行記録コピー(この場所)を見ながら、これかな? これだろう・・・ 等と、1人でうんうん.

 取り敢えず岸の河原で昼食のおにぎりを食べましょう.水は涼しいのでそれ程消費はしていない.沢には美味しい水が売る程あるのに(笑)



(苔2条滝)巻いて下りる途中のテラスから 水流以外ほぼ苔で覆われている



上、2m位の壁がハング気味


2条滝の下段 沢靴なら下降可能(岩も木も滑る)
 時間も気になったけど、滝頭を見せられてはハイそうですかと帰れない.空身で左岸から下りると2段で15−20mはありそう.中段は末広がりになり、上部と合わせ実に綺麗な滝だった.10m位離れてすぐ下に滝.両岸壁で巻くのは難儀だろうなあ、、と、この滝の下が見えないだろうかと右岸に少し登ってみた.すると、この滝下に続く様に滝頭が見える.ガスでその様子はイマイチだが、時間切れ.

 下へ降りていってみたい欲求をかろうじて抑え、此処からUターン.地図とGPSを見ると(標高差)約350m下りてきている.登りもそれなりに時間が掛かる.キスゲ平辺りで暗くなるかも知れない.と、思いつつ戻った.登山道に出た時はヘロヘロになってしまった.


小滝の上から、 又 滝の頭が見える


小滝は右から簡単



何だか、段々になってるようです




右上が、お昼を食べた所 そこから左岸に渡り高巻き開始




高巻き途中、少しだけガスが取れ、ダケカンバ ナナカマドの赤い実が目についた




上から(段々の) 2段目




結構高さがありますよ. 末広がりで美しい




すぐ下にも滝の頭が・・・ 悩ましいけど、引き返します

 ハーネスを外して、あれっ エイト環が着いてない.ザックに入れたよなあ? 探して見るけどやっぱりない.苔2条の滝を巻いて下降した時使ったのが最後だから、その時ザックに入れたつもりがザイルを外した際に一緒にハーネスから外してザックにしまおうとした事まで覚えている.うーーん、それだな.入れ忘れていたのか.あんなとこ、誰も行かないだろうから、見つかる事もない.回収しなければ金属だからヤマのゴミになってしまう.

 次は回収がてら、下の方の探索をしてみよう.←早々に、行かなければ成らない理由が出来てしまった.

 ヤハズでは15:30 (私的に)案外早く登れた.奥社から赤薙山まで遠く感じ、天空階段は結構辛かったが、何とかヘッデンを使わずに駐車場に戻る事が出来た.



(帰り)赤薙山を過ぎた辺りで ガスが取れてきた

 Photo Nikon P7800 二代目 

HOME  /  閉じる

当レポは
写真撮影だったり適当に歩いたりで、時間やルートは参考になりません.
仮に当レポを見て行かれる場合は予め情報を収集していただき、計画を
充分に立ててから実行して下さい.